このページで分かること


STEP1

大前提!「入りたい大学」を志望すること

志望校を決める際、一番のポイントはその大学・学部に本当に自分が行きたいのか、そうでないかを確認することです。
確認する際のポイントは受験生によってそれぞれですが、ここでは5つに絞って考えてみましょう。

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研究内容が自分に合っているか?


よくある失敗例が、入学はしたもののそこで学ぶ内容に興味が湧かずまったく無為な4年間を過ごしてしまった…
あるいは、他学部に転部・転科したり、中退して他大学を受験し直したり、最悪の場合、ドロップアウトしてしまったというケースです。
これは、時間・労力・お金の無駄でしかありません。
志望校を絞る際にはその大学でどんなカリキュラムが組まれていてどんな研究がおこなわれているのかを押さえておきましょう。

ポイント① 大学案内(パンフレット)を読むこと。
ポイント② ホームページを見ること。


大学によって様式は様々ですが、カリキュラムや研究内容についての情報が掲載されていますので良い情報源となります。
ですが注意点としては、このふたつの媒体は大学にとって良い面が書かれていることの方が多いのでそこは認識しておきましょう。
①と②で良い感触をつかめたら、次のポイントです。

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ポイント③ 学部のシラバス(学生向けの授業計画書)や
履修要項(学生向けの授業内容の説明書)を入手しよう。


ここにはどの教授がどんな講義をしているのかが書かれています。
もう一歩踏み込んで調べたい場合は、大学に直接行って自分で確かめることもオススメです。
気になる大学のオープンキャンパスにはぜひ参加してみましょう!

教授陣は充実しているか?


科目名は同じでも、教授によってその教育・研究内容は大きく異なります。
特に高学年次に入るゼミナール(文系)や研究室(理系)では、授業が少人数で行われるため、教員が学年に与える影響は大きいです。
志望校にどんな研究をしている教授がいるのかというよりも、「○○の研究をしている○○教授のもとで勉強したい」くらいの惚れ込みがあってもいいでしょう。
どんな教授がいるかは、一般的にはシラバスなどで分かるが、ある程度高名な教授を捜すには専門分野の書籍や文献を探すことが一番です。
大型書店の専門書コーナーで探したり、インターネットで検索して著作物を読めば研究内容が分かります。
また、朝日新聞社刊のAERA Mook「学問がわかる。」シリーズも有用な資料です。

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教育環境は充実しているか



研究内容が興味深いものであっても、研究のための施設・設備がなくては、絵に描いた餅にすぎない。
その大学がどのような施設・設備を持っているかはチェック事項だ・これも大学案内やホームページなどで調べることができるが、大学の受験生対応部署に直接電話して確認するくらいの積極性が大切です。

 一口コラム

マンツーマン教育度

『螢雪時代 全国大学内容案内』には、学生数と教員数が掲載されています。
学生数÷教員数を出せば、教員ひとりで何人の学生を教えているかが分かります。
その学生数率が少ない程、マンツーマン教育度が高いと言えるでしょう。
その他、こういった詳細が書かれている書籍を見る際には図書館の蔵書数やコンピュータの台数、ゼミナールの充実度なども調べておきたい項目です。

螢雪時代


STEP2

「実績偏重」進路指導の先生の意見の落とし穴…

今では少なくなりましたが、高校や予備校・塾の進路指導には「何人東大に入れた」「何パーセント国公立大に合格した」といった「実績」を大切にし、生徒の希望を重視しない人がいるのは事実です。

「動物が好きで本当は獣医になりたかったのに、進路指導の先生に勧められて医学部に入学した」というような学生は、本当にいます。

これは、偏差値で輪切りにするように受験生を切り、大学や学部選定する「輪切り指導」と呼ばれるもので、指導者に言わせれば「医学部に行ける偏差値があるのに獣医学部ではもったいない」ということですが、受験生にとってはプラス面もマイナス面もあります。
プラス面は自分の学力を客観的に判断してもらえるため、自分が受験生の中でもどのくらいの位置にいるのか分かること。マイナス面は、本当に行きたい学部に行かせてもらえない可能性があることです。

自分が本当に行きたい大学や学部があるなら、自分の意志を最後まで貫き通すべきなのです。

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STEP3

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センター試験に重点を置いた志望校選びを!

行きたい大学・学部が決まり、それが国公立大メインであった場合の、志望校調査のポイントを紹介します。

ある予備校の進路指導担当は「2次で逆転が出来るのは東大・京大・一橋大・東京工大、そして一部の医学部くらい。あとはセンター試験の結果で決まる」と語ってくれました。

近年は、2次試験の配点を高くしている一部の超難関校以外は、ほとんどセンター試験の点数によって合否が決まるといいます。
また、センター試験で得点が取れない受験生は2次でも得点できない傾向があるとのこと。

志望校を決める際に、センター試験の科目や出題範囲をしっかりチェックしましょう!
そして志望校が決まればそれに合わせた学習計画を立てましょう。
逆に、超難関校を目指す人は、2次重視のプランを立てることが必要です。


STEP4

センター試験自己採点後の志望校変更は要注意!

センター試験が終わると、受験生は旺文社などの受験・教育関係企業に自己採点の結果を送り、志望校の合否確立を調査します。
そこで、得点が高かった人は「もっと偏差値の高い大学・学部が狙えるのでは!?」と思い、得点が低かった人は「もっと低い偏差値の大学・学部に変えないとヤバイ!」と思うはずです。
しかし、その動き(志願者動向)によって、特定の大学・学部に入りにくくなったり入りやすくなったりする現象が起こります。従って、自己採点結果は目安とはなるが、それが正しい判断を示しているとは決して言えない。

例え結果が少々良くても悪くても、志望校は変えないことが原則です。

「あの時変えなければ、もしかしたら志望校に行けたかもしれないのに…」というネガティブな気持ちが残らないようにしましょう!


STEP5

私立大で安全確保は無用!本命を攻めろ!

受験生人口は減り続けているが、大学は新増設が続き、定員は増加しています。
そのため、大学は年々入りやすくなっています。
特に私立大学ではその傾向が顕著です。
ここでは、私立大志望者のための志望校選択について述べていきます。

まず一番肝心なのが第一志望校を中心に攻めること!
自分の行きたい大学・学部にこだわりましょう。

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私立大の入試制度の多様化を、上手に利用しよう!

推薦入試

複線入試

ひとつの学部・学科の入試方法が複数ある入試方法。

センター利用入試

その大学が指定した教科・科目でセンター試験を受験すれば入試と同等にみなされる制度。

試験日自由選択制

複数の入試日のうち、自分でその中の1日を選べる制度。

前・後期日程

入試を前期と後期などに分け、2回以上行う制度。

地方試験

その大学のキャンパス以外の地方で行われる入試。日程が変われば複数回受験できる場合が多い。

秋期入試

秋に入試が行われる制度。

これらを上手く利用すれば同じ大学・学部に数回チャレンジできる。

かつては、同程度の大学・学部の受験日が重なると一方が入りやすくなり一方が難しくなると言われその見極めが難しかったのですが、現在では入試の多様化によりその傾向もあまり見られなくなっている。
そのため、従来は
チャレンジ校1 + 実力相応校2 + 安全校2
という1・2・2の5校併願が良いとされていましたが、現在は安全確保校は不要となってきているのです。

2番目に、国公立大も視野に入れることです。
私立大のセンター試験採用校が増えていますが、前述したように国公立大のほとんどはセンター試験で合否が決定します。
私立大用の受験勉強+αで国公立大も視野に入れることが可能なのです!
また、国公立大学の中には、私立大並の3教科入試を行っているところも少なくありません。
志望校選択の時には、ぜひ国公立大学の資料も取り寄せましょう。

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STEP6

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模試の偏差値・合否判定は『目安』

ここを見ている皆さんは、各種の模擬試験を受けていることだと思います。
そして、その結果に一喜一憂しているのではないでしょうか?
模試の結果、はじき出された自分の偏差値と、志望校や学部の難易度を照らし合わせてため息をついている人も多いと思います。

模試の結果は重視する必要はありません。
ひとつの目安として使ってください。

現在の成績が今一歩でも、これからの努力次第でいくらでも伸びるし、怠ければ下がります。極端な話、入試直前の最終模試の結果が悪くても本番までの数週間で合格ラインをクリアすることも可能なのです!
さらに、本番で得意分野が出題されるかどうかでも合否はまったく異なってきます。

模試をセンター試験の自己採点と同様にとらえる人がいますが、両者はまるで別物と考えましょう。



STEP7

併願校選定のセオリー

最後のステップとなるこの項目では、第一志望校以外の併願校選定のためのセオリーを紹介します。

入試科目を合わせる

国公立大と私立大を併願する場合、国公立大の二次試験の科目と私立大の科目を合わせたいものです。
ただし、国公立大の二次は2教科を課すケースが多く、私立大は3教科入試が主流のため私立大を併願する場合は1教科増えることになります。

私立大専願では・・・

 文系 地歴・公民
もしくは
(地歴・公民との選択)
 理系 地歴・公民

この3教科入試が一般的
3教科の場合でも特定の教科の配点が高く設定される場合もあるので要チェック!

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入試日程を調整する

第一志望校、併願校の入試日程をすべて書き出し、第一志望校中心に入試スケジュールを組みましょう。
また、試験日の間隔を考慮することも大切。3日連続、4日連続では疲れてしまい、実力を最大に活かすことは難しい
また、入学手続きの締め切り日も調べ、金銭的な面を考慮することも忘れてはいけない。

難易度の幅も考慮

偏差値・難易度はあまり重視しないと前述しましたが、自分の実力と比べあまりにも極端にレベルの高い大学・学部ばかりを受験すると「全滅」ということだってあります。
合格率を高めるためにも、併願する大学に難易度の差(幅)を持たせることもひとつのポイントです!

ただし、今見ている「難易度」はあくまでも「前年の試験結果」なので必要以上に重視せず、目安として活かしましょう!